<プロフィール>

OLとして働きながら、手に職を付けたい、好きな建築やインテリアの仕事をしたいと考え、インテリアコーディネーターに転職するために学校へ通う。卒業のタイミングで結婚、妊娠、東京への引っ越しが重なり専業主婦へ。その後、「整理収納アドバイザー」の資格を取得し、片付け専門会社に所属する。2年間バンコクに住み、その後帰国。もっと自由に私らしく働きたいと独立を決める。現在は、「エニアグラムお片付け士」として活動中。東京都在住。夫、長男16歳の3人家族。
※エニアグラム……人間が生まれつき持っている資質を9つのタイプに分類した心理学

自分の得意が職業になる「整理収納アドバイザー」との出会い

子供が小さい頃、我が家に来る人たちが「何で子供がいるのにいつも綺麗なの?」「朝早くから何で人が呼べるの?」と言われ、皆が家事や片付けに悩んでいる事を知りました。私が、当たり前にしている事って普通じゃないのか? 仕事になるのか? と調べた時に知ったのが「整理収納アドバイザー」という資格でした。

その後、資格を取得した時の講師の方とのご縁でそのままお片づけ専門の会社に所属し、お片づけに悩む多くの方のお宅へ訪問しました。所属して2年経ったころ、主人の仕事の関係でバンコクへ引っ越すことになりました。バンコクでは、日本に戻ったらいつでも仕事ができるようにと自分磨きとスキルアップに励みました。

バンコクでの2年間は会社を離れ、ブログを始めて、発信することの楽しさ、自由に自分を表現する面白さに目覚めました。「今まで○○でないと!」っと思っていたのですが、バンコクに住むことがきっかけで価値観が“ゆるく”なりました。例えばタイ人は時間にルーズで約束の時間に来ないのはざら。それにいちいちイライラしていては身が持たないのでキッチリモードの私はサヨナラ。

発信を始めたことで、バンコクでもセミナーを開催したりお茶会したりコラムを書いたりとドンドン輪が広まり、充実した2年間を過ごしました。日本に戻ってやっと仕事ができる!! と、帰国早々復帰しガンガン仕事をスタート。同時にエニアグラム心理学を学び始め、自分にしかできないオリジナルのお片付けで悩める人を救いたいと思うようになったのです。そして、何の保証もないけどとにかくやってみたい!! と起業の道へ進むことを決意しました。

松下さおり

すでに自分の中にあるものを活かした仕事と、国境を越えて活動できるワークスタイル

実は、昔の私はナイモノばかりに目がいって自分は空っぽだと思っていました。でも、既に自分の中にあるモノを模索した時に自分の好きと得意を活かせる仕事と出会うことができ、自由にどこでも仕事ができるスタイルを確立することができたのです。それを今、とても嬉しく思っています。オンラインで世界中の方とセッションしたり、色んな場所、お客様の家に伺うのも楽しみの一つになっています。

お片付けを人に頼んでまでやってもらうのに抵抗を感じている方はまだまだ多いと思います。だからこそ、毎日の発信は大切だと感じています。お片づけが苦手なら得意な人に頼って良い、一人で悩まないで欲しいと思っています。

松下さおり

自分を知ってもっと自由に楽に楽しく生きる術を伝えていきたい

私の仕事は直接お客様とやり取りを通して感謝の言葉を聞く場面が多くあります。私の得意な事が誰かの役に立っている、それだけで本当にありがく思っています。全て自分の責任なのでもちろんプレッシャーはありますが、仕事を自分でコントロールすることができて、行きたい時に行きたい場所に行ける今の仕事スタイルをとても気に入っています。

自分らしく生きるため、働くために、自分がワクワクして楽しいと思えるかどうかを一番大切に考えています。やりたくない事に限られた自分の時間を使うのはもったいないと思うので、自分の気持ちを一番大切にしています。自分が潤っていないと他人に影響を及ぼす事ができません。だからこそ、私はまずは自分を満たすことを忘れません。

プライベートについては、子供はもう高校生なので手は掛かりませんが、目を掛ける為に話を沢山するように心掛けています。土日に仕事が入ってしまうと夫婦の時間がとれなくなるので、両日仕事を入れるのではなく仕事はどちらか1日に入れるようにして、バランスを取っています。

今は日本で活動の場を広げていますが、これからも、私を変えてくれたタイと繋がっていたいと思っています。屋号もタイ語の綺麗の意味を持つ「スワイ」を付けているのもそのためです。元バンコク駐妻だからこその悩みや葛藤を理解した上で新しい事にチャレンジしたい。そして「エニアグラムお片づけ」の力で、お片づけできない自分を責め自分らしく生きられない女性に、自分を知ってもっと自由に楽に楽しく生きる術を伝えたいと思っています。

自分らしい働き方を目指したいという方にお伝えしたいのは、まずは、しっかり自分と向き合うべき、ということ。「学歴も輝かしい職歴もない私なんて価値がない」なんて思っていた私が今あるのは、じっくり自分と向き合って、自分の中に既にあるモノに気付けたからです。

自分一人で見つけ出せないなら客観的にアドバイスくれる方からの意見も貴重です。私が診断できるエニアグラムでも、自分の本質知り自分の成長方向や、心理的にダメージを受けた時に出やすい症状などを知る事で、自分らしく生きるコツが分かりますよ。