学生と社員が本音で語り合う。「学生共創ワークショップ」を初開催しました。
LIVLA研修事業統括ディレクターの三好です。
先日、LIVLA研修事業の第一弾として、IT企業の株式会社エクス様にて「学生共創ワークショップ」を開催しました。
インターンシッププログラムの再構築をテーマに、社員11名と大学生10名が同じテーブルで語り合った3.5時間。
この記事では、その背景と当日の様子をお伝えします。
社内だけで考える限界
「インターンシップを見直したい。でも、学生が本当に求めていることがわからない」
これは多くの企業様からお聞きする声です。
インターンシップの参加率は年々上昇し、学生1人あたりの平均参加社数は5社を超えています。1〜2年生のうちから参加する学生も増え、企業研究の早期化・深化が進んでいます。企業にとっては、膨大な選択肢の中から「選ばれるインターン」をつくることが求められる時代です。
しかし、社内のプロジェクトチームだけで議論を重ねても、出てくるのはどうしても「企業側が伝えたいこと」が中心のアイデアになりがちです。学生のリアルな声を聞きたくても、その機会が限られている。BtoBビジネスを展開する企業にとっては、学生への認知拡大を図ることが難しく、なおさらこの課題は深刻です。
エクス様でも同様に、インターンシップの再構築を検討される中で、「インターンシップを見直したい。でも、学生が本当に求めていることがわからない」という課題がありました。
学生の「本音」を聞く場をつくる
この課題に対して私たちが提案したのは、とてもシンプルなアプローチでした。
学生に直接聞こう。それも一方的なヒアリングではなく、社員と学生が同じテーブルで一緒に考える「共創」の場をつくろう、と。
結論を出すことではなく、本音を出し合うことに集中する。そんなコンセプトで設計したプログラムです。
当日は社員と大学生が混成グループに分かれ、「インターンに何を求めるか」「この会社の魅力をどう伝えるか」「インターン単発ではなく、繋がりを持ち続ける仕組みとは」といったテーマについて、付箋やホワイトボードを使いながら自由にアイデアを出し合いました。
「当たり前」の価値に気づき直す

印象的だったのは、社員の方々が学生に自社の魅力を説明しようとする中で、「自分たちが当たり前だと思っていたことの価値」に気づき直す場面が多くあったことです。社内会議ではなかなか生まれないこの感覚は、外部の視点が入ったからこそのものでした。
また、社員の方々の「思い込み」が学生の本音によって覆される場面もありました。
たとえば、「LINEでの連絡や食事会への誘いは学生に引かれるのではないか」と遠慮していた施策に対して、学生側からは「むしろそういうフランクな接点がほしい」「社員との距離が近い会社のほうが安心できる」という声が出ました。
こうした一つひとつのズレの発見が、インターンシップの設計だけでなく、採用活動やコミュニケーション全般を見直すきっかけになっています。
インターン設計を超えた「自社の再発見」

嬉しい発見もありました。
当初の目的はインターンに関する学生の本音を集めることでしたが、それだけに収まらず、社員の方々からは自分自身の業務に対する気づきが多く生まれていました。
- 「営業として、製品の伝え方について業務の向上にもつながる視点をいただいた」
- 「AIをはじめとした最新技術の研究開発部門として 、会社として新しいことに取り組んでいく重要性を再認識できた」
- 「普段の組織や業務環境から一歩離れてみることで 、人と共同して何かを生み出す感覚を思い出した」
学生に自社を説明するプロセスそのものが、社員にとっての「自社の再発見」になっていたのです。
これはインターン設計を超えた、組織開発的な効果だと感じています。
学生にとっても「会社を深く知る体験」に

学生にとっても、企業の社員とフラットに語り合う経験は新鮮だったようです。
- 「社員の方がとてもフランクに話してくださり、会社の雰囲気がよく伝わった」
- 「正直IT企業のことは知らなかったが、社員の方が本当に温かくて、社内の自由な風土を感じて、ここで働いたら楽しそうだと思えた」
- 「インターンについて不安が多い時期だったが、理想のインターンを社員の方と一緒につくっているような感覚がとても楽しかった」

ワークショップそのものが「この会社を深く知る体験」になっていたようで、実際に90%の学生がエクス様のインターンに「参加したい」または「考える」と回答しています。
インターンの内容を考える場が、すでにインターンと同じ役割を果たしていた。これは私たちにとっても大きな発見でした。
株式会社エクスは、製造業向け生産管理システムを中心に、企業の業務改革やDX推進を支援するIT企業です。単なるシステム提供にとどまらず、お客様とともに課題解決に取り組む姿勢を大切にされています。
また、抱厚志社長は「人を大切にする経営」を掲げ、社員一人ひとりの成長と挑戦を後押しする企業文化づくりに力を注いでおり、その温かく前向きな風土が今回のワークショップでも随所に感じられました。
「はたらく幸せを、ひらく」ための共創
LIVLAの研修事業のコンセプトは「はたらく幸せを、ひらく」です。
今回のワークショップを通じて、改めてその意味を実感しました。社員の方々が学生との対話の中で自社の価値を再発見し、自分の仕事の意味を改めて感じ直す。学生が「こんな会社で働きたい」と感じる。この双方向の変化は、まさに「はたらく幸せ」の原点だと思っています。
採用も、人材育成も、組織づくりも、すべては人と人の間で起こるもの。社内だけで閉じずに外の視点を取り入れることで、人にも組織にも新しい可能性がひらけると、今回のワークショップが教えてくれました。
「学生共創ワークショップ」について

LIVLAでは、約200名の大学生コミュニティと連携し、企業と学生が共に考える「学生共創ワークショップ」を提供しています。
「インターンシップの内容を見直したい」「学生のリアルな声を聞きたい」「社内だけの議論に限界を感じている」
そのような課題をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
お問い合わせはこちら: https://livla.jp/contact/
株式会社LIVLA
研修事業統括ディレクター 三好 夏枝